ドラマ版デスノ感想。

今回はまとめっぷりが良かったですね。


例えばポテチのシーン。漫画ならまだしも、実写でだらだらやると「いや、これ袋覗き込まねーと見えねーだろ」とか「そもそもどうやって仕込んだんだよ」という至極まっとうなツッコミポイントがどうしても目立ってしまうので、このくらいあっさりでよかったんじゃないかと。
第二のキラの脅迫文のシーンも思い切ってまとめて良かったんではないでしょうか。あれ原作通りやっちゃうと尺は使うわライト出ないわになりますし。


テニスのシーンはまあファンサービスですかね。凡人ライトがどう勝つのかと思いましたが(凡人と言うには身体は超引き締まってますが)、よく考えたらドラマ版Lがテニス上手いとも限らんよなと。


原作以上に人が良さそうな素のライトとキラの使い分けも板についてきた感じですし、最後の次週への引きも良かった。ようやく個人的にドラマ版Lに慣れた事もあり、今回はそう目立つ問題もなかったかと。
ただまあ、ここまで疑わしい点があればもう夜神家家宅捜索されてもおかしくない気はしますけれどもー…


そしていよいよメロさんが完全にニアの別人格だと確認されました。メロさん…


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さて、視聴率も盛り返したらしいドラマ版デスノですが、成否を分けるのはむしろオリジナル展開だと思っています。


実写映画の方のデスノですが、正直これ、私はドラマ部分は今やってるドラマ版以上の糞だと思っています。登場人物が頭悪すぎですし。ナオミやら高田やら。後、登場人物の「心の声」がまったく表現されてないから、原作知らない人は何が起きてるのか分かり難すぎる。ポテチのシーンとか本当「何やってんのこいつ?」ですよ。
にも関わらず映画が評価されたのは前後編両方のラストのオリジナル展開におけるデスノートの使い方が超秀逸だったからでしょう。デスノートによる行動操作で本来不可能な他者を殺させる。デスノートを利用し、自らの死を無効化させる。しかし原作のルールは守っている。
これがなければ松ケンのコスプレしか見どころがない本物の糞映画ですが、これがあるだけで『デスノートの映画』としては及第点なのです。


という点も踏まえて、ドラマ版デスノート。今の所オリジナル展開はあってもなくてもいいようなものばかりですが、ニアが来れば嫌でもオリジナル展開が増えるでしょうし、
「これからが本当の戦い…!」
じゃないかと思っております。頑張って欲しいです。