医薬品ネット販売訴訟に思う

厚労省が上告しましたね。
別に私は医薬品ネット販売については肯定派でも否定派でもないのですが、この上告はまあ当然の流れかと。
と言うのも、2審でネット販売側が逆転勝訴したわけですが、これ1審と2審では争点が異なっています。2審で確かにネット販売の『権利』は認められましたが、1審の争点であったネット販売の『安全性』が認められたわけではありません。これで厚労省に大人しく引き下がれというのも無理な話でしょう。


ついでに言うと、2審においても上記の通りネット販売の『権利』が認められただけであり、ネット販売側の言い分が全て通ったわけではありません。
つまりは「権利は認めるけど、現体制のままではネット販売は不可」ということも十分考えられるわけで、はたして本当に『ネット販売側の逆転勝訴』と言えるのかは微妙な状況です。


まあ前置きはこんなもんで。
どの道ケンコーコムみてーな無法者が存在してる時点で現体制で許可が下りるわけがねえっつーの。


だってネット販売が規制されたと知るや、自己の正当性を主張する為に社長がドラッグストアを隠し撮りしてYouTubeにアップするモラルの欠片も無いケンコーコムだぜ?
規制中もシンガポールに子会社作って「個人輸入だから問題ない」と裁判中も普通にネット販売続けてた薄汚いケンコーコムだぜ?
トップページに「医薬品をお探しなら、ケンコーコムシンガポールへ。日本の一般用医薬品などを個人輸入することができます。第1類、第2類医薬品はもちろん、漢方薬、風邪薬、妊娠検査薬、排卵日検査薬育毛剤なども購入できます。」なんて堂々と載せてた恥知らずのケンコーコムだぜ(『日本の』一般用医薬品個人輸入っておま…)。
ちなみに『個人輸入』なんで返品も出来なけりゃ、副作用が起きてもなんのフォローもありません。こんなボロい商売無いよね☆


『当社は、この厳正な司法による判決も省みない上告という判断に驚きと憤りを禁じ得ません。』とかどの面下げて言ってんのって感じ。その発言に驚きと憤りを禁じ得ねーわ。


結局何が言いたいかと言うと、ネット販売が解禁になっても、私は怖くてケンコーコムからは薬買えねーなーって事。私はね。私は。
まあ今回の訴訟はいい機会だから、法律見直してこんな色んな意味でブラックな企業が出て来れないようなネット販売体制を再構築して欲しいよね。ネット販売自体は決して悪い事じゃないのだから。